2027年度・tamari中医学養生学院の募集について

気(き)ってなに?

2022.10.15

なんだか元気が出ない、手足が冷える、かぜをひきやすい。中医学では、こうした不調の多くを「気(き)」の不足やとどこおりとして考えます。

「元気」「気力」「気持ち」。私たちはふだんから「気」という言葉をよく使っていますね。中医学の気は、体をつくり、生命活動を支える、とても活発なエネルギーです。昔の医学書には「気聚まれば則ち形成り、気散ずれば則ち形亡ぶ」とあります。気が集まれば体ができ、気が散れば命がつきる、という意味です。

気は、3つのものから生まれます。親から受け継いだ「先天(せんてん)の精気」、食べ物からとれる「水穀(すいこく)の精気」、そして呼吸で取りこむ「自然界の清気(せいき)」です。これらが腎、脾と胃、肺の働きによって合わさり、体の気になります。

気は、いつも全身をめぐっています。この気の動きを「気機(きき)」と言い、上る・下りる・出る・入るの4つの動き(昇降出入)があります。気がスムーズにめぐっていれば、体は元気。どこかでとどこおると「気滞(きたい)」となり、さまざまな不調につながります。

気のおもな働きは5つあります。
・推動(すいどう):体の働きを動かし、血や水分をめぐらせる
・温煦(おんく):体を温める
・防御(ぼうぎょ):外からの病気のもとを防ぐ
・固摂(こせつ):血や汗などがむやみに外へもれないようにする
・気化(きか):食べ物を栄養に、水分を汗や尿に変える
気が足りなくなると、疲れやすい、冷える、かぜをひきやすい、汗をかきやすい、といったサインが出てきます。

気には、いくつかの種類もあります。たとえば、命の原動力となる「元気」。そして、体の表面を守り、汗の出方を調整する「衛気(えき)」です。ふだん何気なく使っている「元気」という言葉も、中医学では体のいちばん根本となる気を指しているのです。

毎日の食事と、深い呼吸。気はこの2つから日々つくられています。ゆっくり食べて、ゆったり呼吸して、気を養ってあげてくださいね。

成城漢方たまり・谷澤瑛美