食べ過ぎによる胃の不調

2022.1.4

年始に多いお悩み、それはズバリ「胃もたれ、消化不良」です。忘年会、クリスマス、お正月・・・とイベント盛り沢山の年末年始。どうしても食べる機会が増え《胃腸の疲れが最高潮》なのが今の時期です。
ついつい楽しくて食べすぎた、沢山振る舞われて全部食べちゃった・・・など誰しも経験がありますよね。もともと胃腸が弱い、胃もたれしやすい、下痢や便秘になりやすい人は尚更負担が大きいです。

食べ過ぎ時の胃もたれや消化不良に役立つ漢方薬として「消食」作用があるものがあります。簡単にいうと消化を助ける”大根おろし”のような存在です。

そもそも胃腸が疲れるのは胃腸がえっさおいさと働き過ぎるせいです。「消化」は毎日当たり前に胃腸が勝手にやっているけど立派な労働。このキャパを超えて食べてしまうと「もう消化できません・・!!」となり、胃もたれ、ムカムカ、消化不良、お腹の張り・・といった不調が生じます。
この過剰労働を少しても和らげて、胃腸の代わりに働いてくれるのが消食作用のある生薬なのです。

また胃を健やかにする(健胃する)漢方薬もよく使います。胃は口から入ってくる食べ物を最初に受け止めて、粥状に消化していく場所なので結構大変なお仕事をしてます。腹八分目を超えて満腹まで食べる、1日何回も間食する、よく噛まずに食べるとこの仕事は大変になります。おまけにアイスや氷入りのジュース、ビールなど冷たいもの取ると胃が冷えて働きが悪くなってしまいます。胃の本来の元気を取り戻す、快適に働ける環境を作ってあげることが大切なんですᐠ( ᐛ )ᐟ

そのためには日頃から温かいものをよく噛んで腹八分目にしておくことが大切。もしも食べ過ぎたら翌日は軽めにする、消化に良いお粥にするなど工夫するのがおすすめです。

それでも胃もたれしやすい、イベントや外食などで負担がかかる機会が多い人は「消化を助ける」「疲れた胃袋を元気にする」漢方を上手に使うと胃腸がとても楽になりますよ。

成城漢方たまり 谷澤瑛美