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雨の日に体が重いのは「湿邪」のしわざかも

2023.12.21

雨の日は頭が重い、体がずーんとだるい、足がむくむ、お腹がすっきりしない。そんなジメジメ不調の原因になっているのが、六淫のひとつ「湿邪(しつじゃ)」です。

湿邪は重くて濁っていて、粘り気があり、下へ溜まる性質を持つ邪です。湿気は「長夏(ちょうか)※中国の暦で夏の終わりから秋の時期で雨が多い季節」の気候なので、湿邪による不調は長夏に多くなります。日本でいえば梅雨から夏の終わりにかけての、じめじめ蒸し暑いころにあたります。ただ、湿気の多い気候や住まいの環境、水を使う仕事、雨にぬれることなどでも入ってくるため、湿邪は一年中あらわれることがあるんです。

湿邪には、4つの特徴があります。

1つめは「陰邪(いんじゃ)」で、気のめぐりを邪魔して、体の「陽気(ようき)」を弱らせること。湿邪がとどまると、胸がつかえたり、尿や便がすっきり出なかったりします。とくに影響を受けやすいのが脾です。脾は「燥を喜び、湿を悪む」臓器なのですが、湿邪に入られると働きが落ちてしまい、下痢やむくみが起こります。

2つめは「重くて濁っていている」こと。頭や体、手足がずっしり重くなります。まるで頭が布で包まれたように重くなる、目やにが多い、便がべたつく、尿がにごるなど、体から出るものがスッキリしにくくなります。

3つめは「べったりとねばりつく」こと。不調が長引いたりくり返したりしやすいのが特徴なんです。湿疹がなかなか治らないのも、このタイプです。

4つめは「下の方に溜まる」こと。水が低いところへ流れるように、湿邪は体の下のほうにたまりやすい性質があります。足のむくみや下痢などは、その代表です。

湿邪は、いったん入るとなかなか出ていかない、やっかいな邪です。湿気の多い季節は、ぬれた服や髪をそのままにしないなど、湿気をためこまないように気をつけてくださいね。

成城漢方たまり・谷澤瑛美