梅雨の不調と過ごし方

2024.6.17

どんよりとした空模様が続く梅雨の時期。体が重だるい、食欲がわかない、頭が重く感じるといった不調を感じてはいませんか? 中医学では、こうした季節の変化が私たちの体に大きな影響を与えると考えます。

中医学では梅雨と関わり深い五臓は「脾(ひ)」です。 脾は食べ物を消化吸収し、体に必要なエネルギーを作り出す胃腸機能のことですが、実は「湿気」にとても弱いんです。

空気中の湿気が増える梅雨は、体内も余分な水分(湿邪)が溜まりやすくなります。すると、脾の働きが低下し、むくみ、食欲不振、下痢、胃もたれといった不調が起こりやすくなります。 また、体が重く感じたり、関節痛やぜんそくが悪化したりするのも、この湿気が原因の一つと考えられています。

梅雨時期を元気に過ごす秘訣は、胃腸の負担を減らし、体内の余分な湿気を追い出すことです。おすすめの養生法は…

①生もの・冷たいものを避ける:刺身や生卵などの生もの、冷蔵庫で冷やした飲み物は胃腸を冷やし、消化機能をさらに低下させます。 食事はできるだけ温かく、消化の良いものを摂るように心がけましょう。

②香りの良い食材で湿気を発散 させる:紫蘇やフェンネルなど、香りの良い食材は体内の湿気を発散させる手助けをしてくれます。 「紫蘇入り緑茶」や「はとむぎ茶」を取り入れるのもおすすめです。

③水分の巡りを整える食材 を食べる:きゅうりなど瓜類は体に必要な潤いを補いつつ、余分な水分を排出する働きがあります。 また、豆類も胃腸を元気に整えて水分代謝を助けるのでおすすめです。

中医学の知恵を日々の暮らしに取り入れ、自然のリズムに合わせた過ごし方をすることで、梅雨の不調は未然に防ぐことができます。 憂鬱な季節も無理なく心身を整えていきましょう。

成城漢方たまり・谷澤瑛美