朝起きられない

2022.1.22

「朝起きられない、起きた瞬間から疲れている、体を引きずるように通勤する」とお悩みのお客様(30代女性)

昔から朝は得意じゃないけど寒さのせいか歳のせいか最近ますます起きられないとのお話です。朝は1日の始まりだから気持ちよく起きられるかはとても大切ですよね🤔✨

詳しくお話を伺うと体力がなく疲れやすい気虚(ききょ)タイプであることがわかりました。このタイプの人は元々持ってる体力/エネルギーが少ないです。特に冬場は体温維持のため普段よりも多くのエネルギーを消耗するので、ますます疲れやすい傾向にあります。

また、スッキリ目覚めるためには頭にエネルギーを持ち上げる力が欠かせません。この持ち上げる力は胃腸が担っているのですが、気虚の人は胃腸が弱くこの力が弱い人が多いです。実際この方には胃腸が弱い症状が散見されました(食後眠い、寝るとヨダレを垂らすなど)こんな風に胃腸が弱い人って日本人には本当に多いんです〜。日本人は胃腸弱い民族なのです(中医学では有名な考えなんだけど、あんまり知られていないですね・・・涙)

また女性は30代半ばごろから腎(じん:生命力みたいなもの)が弱っていきます。よく「30歳になったら」とか「35歳を超えたら体が一気に変わった」と言う人がいますが、あながち間違えではないです。とても切ない話ですが・・中医学の観点では女性は7の倍数で歳を重ねていくと考えるので28歳、35歳と変化していくのです。そしてエネルギーを生み出す力、胃腸の働きもこの腎の力に支えられているので、胃腸と合わせて腎のケアを行うと長期的に体が整いやすいです。

生活スタイルやお食事などを詳しくお伺いすると胃腸の負担になっている習慣がありましたので、それらを減らして頂き胃腸を元気にする漢方薬を服用してもらったところ、1ヶ月程度で目が覚めてから体を起こすまでの時間が短くなった、午前中どうにかこうにか仕事をしていた感じが楽になった、とおっしゃって頂きました。

胃腸が元気になってくると腎を元気にする漢方薬も飲みやすくなるので、今は長期的な目線で胃腸と腎のケアを合わせてさせて頂いています。腎のケアはエイジングケアになるだけでなく冷えや生理のトラブル改善などにつながる点も嬉しいですね✨

スッキリした目覚めで気持ちよく1日をスタートさせましょう🌼

成城漢方たまり 谷澤瑛美