下痢軟便による気力/体力低下
軟便下痢が1年以上続いており、気力・体力が落ちているとお悩みのお客様(40代・女性)
最近は誰かに会うのも面倒で、出かけるのも億劫、不安を感じやすい、年々物忘れがひどくなっている事も気がかりで・・・とのお話でした。
このように長びく軟便下痢は、体にとっては一大事(›´ω`‹ )。私たちの体は、日々の食事から体に必要な栄養やエネルギーを生み出しています。しかし軟便下痢のように胃腸が弱った状態では、栄養吸収が上手くいかず体はどんどん弱ってしまう。中医学では体のエネルギーや栄養を「気血(きけつ)」と呼びます。例えば、気が足りないと生活の色々なことが億劫になる(やる気が出ない・気力の低下)。血が足りないと不安を感じやすかったり、物忘れするようになる・・・など、心身の働きが弱ります。
この方の場合もまさに胃腸の弱りによる気血不足の状態でした。また、食生活の影響もあり体に余分な水が停滞して胃腸の働きが邪魔されている状態でした。毎日の食事を見直し、胃腸を元気にして水の代謝を助ける漢方薬を中心して、気血を補う漢方薬などを合わせて飲んでいただきました。その結果、1ヶ月後には便通が落ち着いてきて、以前より不安を感じにくくなったとのお話でした。2ヶ月後には不安が減ったお陰で外出できるようになったと喜んでいました。「調子が良い日が増えてきました!」と以前より張りのある声でお話されてる姿が印象的でした。体の元気が出てくると声も元気になってくるものです。しかしながら物忘れは日によってばらつきがあり、生理中は特に多いとのこと。そうそう、気血の「気」は比較的補うのが早いですが「血」は少し時間がかかるんです。しかも生理中はまさに血を失っている状態なので、なおさら症状が強く出やすいタイミング。この体の仕組みを理解してもらい根気強く体質改善を続けてもらいました。4ヶ月ほど経過するころには気になる症状がほとんどなくなり笑顔が増えました。「実は家族の不調も気になっていて」と今はご家族様も含めて体を整えるお手伝いをさせていただいています。
体が元気だと心も元気になりますねᐠ( ᐛ )ᐟ
成城漢方たまり 谷澤瑛美