夏バテ

2022.8.5

暑くてバテバテ…とお悩みのお客様(40代女性)。夏の暑さで体力を消耗してしまうことは多いものです。特に汗をかく機会が多いと体は水分を失うだけではなく、エネルギーも一緒に流出してしまうので疲労感が強くなります。汗をかけない人は体の中に熱がこもってしまい”熱さ”に悩む一方で、汗が止まりにくくタラタラかき続ける人は”疲れ、倦怠感”が強くなります。

また「夏の暑さにより食欲が低下した、冷たいものを飲んだり食べたりする機会が増えた、喉越しの良い麺類を食べることが多い」とのお話でした。冷たいものはひんやりと心地よく感じますが、口の中までは良いけど…胃腸に入ってからは胃腸をキンキンに冷やして機能を妨げてしまう点が落とし穴です。胃腸が弱ると食べ物を消化吸収して活動するための栄養やエネルギーを生み出すことができなくなるので、益々疲労感が強くなってしまいます。またチュルチュルと喉越しの良い麺はよく噛まないで飲み込んでしまうことも多いので、その点も胃腸に負担がかかりやすいです。

子供の送迎や仕事先で動くと汗をかく機会が多いとのお話だったので体の潤いとエネルギー(気陰)を補う漢方薬を飲んで頂き、体温よりも冷たい飲食をなるべく減らしよく噛んで召し上がるようお伝えしました。すると程なくしてバテ感が減ったと喜んで頂きました。

このように汗の問題や胃腸の負担によって夏バテになる人は多いです。暑くてもバテずに元気に過ごせる体作りをしていきましょう。

成城漢方たまり 谷澤瑛美