花粉症

2022.1.31

もうすぐスギ花粉が飛散しますね。敏感な方は早くも花粉を感じ始めています。

毎年春になるとくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目の痒み、肌荒れなど不快な症状を引き起こす花粉ですが、中医学の視点で生活や食を整えたり漢方薬を飲むことで、辛い症状を緩和したり症状が出にくい体質にしていくことができます。

いやですねー花粉。。(私もスギ花粉症なんです涙。だいぶ楽にはなりましたが。)

それでは、中医学の視点から花粉症をみていきましょう( )

春は風が強く吹き、花粉、ほこり、黄砂などが多いですね。本来、体はバリア機能(衛気:えき)によりこれらの物質が体内に入ってくるのを防いでいます。しかしバリアが弱い人は花粉の影響を受けやすいです。そのような人を肺気虚(はいききょ)と呼びます。(イメージ的にはスーパーサイヤ人の体の周りにあるヤツ、アレがないor少ない感じです)

肺は鼻の機能を支えたり、バリア機能を発揮したり、肌や粘膜を異物から守ったりしていますが、体質的にもともと肺が弱かったり、エネルギーを消耗している(疲労続きなど)場合、肺気虚になっていることがあります。疲れやすい、呼吸が浅い、少し動くと汗が出る、カゼを引きやすいなどの人は肺気虚の可能性がありますよ💡

肺には呼吸と共に体内のエネルギーを動かす力(宣発粛降)や水分代謝をする力があるのですが、この機能が弱ると、肺と体内で連動している鼻も機能失調して鼻水、鼻詰まり、くしゃみといった症状につながります。さらに細かくお話しすると、風寒の邪が入るとサラサラの鼻水が出る、風熱の邪が入ると黄色い鼻水、目のかゆみなど、異なる症状が出ますが、いずれも肺の機能が失調したことが原因です。

そのため肺気虚の人は花粉が飛散する前から肺気を補いバリア機能や鼻の働きを高めておくことが大切です。また症状が出始めてからは、それに対処する漢方薬を併用して対応するのが良いでしょう。

他にも脾気虚(ひききょ)、腎虚(じんきょ)という体質の人が花粉症には多いです。

胃腸が弱い脾気虚の人は食事の消化吸収能力も弱くエネルギー不足になりやすく、そのエネルギーを鼻に持って鼻の機能を支えたり、鼻水などの水分代謝を支えにくいです。あと食生活の影響をモロに受けるのが胃腸です💦

また腎虚の人は、生命の根本が弱っている状態なので、肺と脾を支える土台が弱ってる状態です。体の冷えが気になる人、サラサラの鼻水が多い人の中には腎虚の人もいますよ。

漢方薬を飲むだけでなく、肺脾腎を弱らせないような生活スタイル、食事内容にすることも大切です。その辺りは個別のご相談で体質にあった方法をご提案しています💡

お悩みの方は一緒に体質改善していきましょうᐠ( ᐛ )ᐟ

成城漢方たまり 谷澤瑛美