梅雨になると調子が悪い
2024.6.2
「ジメジメする梅雨になると毎年体がだるくて調子が上がらない…」こんなお悩みは多いものです。
中医学において、梅雨は「長夏(ちょうか)」とも呼ばれ、五臓の「脾(ひ)」と深い関わりがある季節です。脾は胃腸など消化管機能のことを指します。
梅雨になると空気中の過剰な湿気が「湿邪(しつじゃ)」となって体内に入り込み、胃腸の働きを停滞させてしまうことにあります。梅雨時に、体が重だるい、むくみやすい、食欲がない、下痢や吐き気、胃もたれといった症状が出やすいのは、脾が湿邪によるダメージを受けているときに多い症状です。人によっては関節痛や喘息などの症状が悪化することもあります。
この季節を元気に乗り切るための養生のポイントは、「湿気を取り除き、胃腸を冷やさない」ことです。
- 生活養生:梅雨時は刺身などの生もの、生卵、そして冷蔵庫でキンキンに冷えた飲み物や食べ物は極力控えましょう。これらは脾の消化吸収能力を低下させ、結果的に体内にさらなる湿を溜め込む原因となります。できるだけ火を通した温かく消化の良いものを食べるよう心がけましょう。
- 食養生:体内の湿気を発散させるには、香りの良い食材が効果的です。例えば紫蘇やフェンネルなどです。また水分代謝を助けるウリ類(冬瓜やキュウリ)もおすすめです。
- おすすめの飲み物 :そもそも湿度が高い日は、水分を飲みすぎないことがポイントです。喉が渇いたら一口ずつゆっくりと飲み、ガブガブと飲まないようにしましょう。緑茶に紫蘇を加えた「紫蘇入り緑茶」や、水分代謝を促すハトムギ茶、あずき茶などもおすすめです。
梅雨は自然界のリズムに合わせて意識的に「除湿」を心がけることが大切です。毎日の食生活に一工夫加えて、心身ともに軽やかに過ごしましょう。漢方薬では勝湿顆粒や加味平胃散など湿を払い胃腸を助けるものをおすすめすることが多いです。
成城漢方たまり 谷澤瑛美