花粉症
2023.12.4
春になるとご相談が増える花粉症。鼻水がひどくて仕事に集中できない、目の痒みや肌荒れでメイクどころではない、鼻がつまってよく眠れないなど、生活に支障が出てくるので本当に困ったものですね。
病院ではアレルギー症状を抑える薬がよく出されますが、当店では中医学に基づく体づくりを行い、なるべくアレルギー症状自体が出てこない体づくりをご提案しています。
アレルゲンの影響を受けやすい人はバリア機能が弱っていることが多く、中医学的には「衛気虚(えききょ)」の状態です。例えるならスーパーサイヤ人のオーラが少ないみたいなイメージでしょうか。衛気とは体の表面や粘膜を守る力のことで、これが弱いと花粉やホコリなどが体内に侵入しやすく、アレルギー症状が起こりやすくなってしまいます。他にもカゼを引きやすい、蕁麻疹が出やすい、空調の風に当たるのが苦手という方もいます。
この衛気は肺の力によって支えられているので、肺を元気にして衛気を充実させる体作りが大切です。体力を落とさないように養生しつつ、バリア機能を高める漢方薬を花粉シーズンの2〜3ヶ月ほど前から服用しておくと花粉症症状を予防しやすいです。それでも花粉シーズンに症状が出てきた場合は、サラサラの鼻水が出るか、ネバネバの鼻水が出るかなど症状に合わせて、炎症を抑えたり、水分代謝を促して症状を緩和する漢方薬を飲んで対処していくといいでしょう。また胃腸の弱さが肺の弱さにつながっているケースや、食生活で余分な水が体に停滞しているケースなどが合わさっていることも多いため、個々の状態に合わせて体質改善をしていく必要があります。
いずれにしても、毎年花粉症が辛い人は早めの体質改善がオススメですᐠ( ᐛ )ᐟ
成城漢方たまり 谷澤瑛美