疲れがとれない

2021.9.15

「もともと体は強い方ではないが、若い頃と比べて年々疲れやすくなっている。
特に最近は妙に疲れていて、なかなか疲れがとれない。便がゆるくなりやすく、特に梅雨に入ってからは下痢することが多い」と、お悩みのお客様についてご紹介します(30代女性)

疲れていて、お腹も下している
うんうん、それは辛いですよね。

疲れていなくたって”お腹を下したら一気に疲れた”こんな経験したことある人は多いと思います。体力を消耗しますからね。

でも何故か、疲れが胃腸のせいという自覚のない人が多いです💦

そうです。
今回の方もご本人としては関係ないと思っていた「疲れ」と「胃腸の症状(下痢)」は実は密接に関わっていたのです(;ω;)

胃腸は食べ物からエネルギーを作る製造工場。そのため胃腸が弱ると疲れやすい体になります。(疲れと胃腸の関係については、こちらをご覧いただきたいですhttp://test.tamarikanpo.com/store/nayami/疲れやすい/

この方の場合は下痢になる前から下記のような胃腸の弱り&エネルギー不足の症状がありました。

・体が鉛のように重い
・朝起きられない
・食後は眠くなる
・夜は気絶したように眠る
・便がゆるくなりやすい

そして胃腸が弱いまま梅雨を迎えましたが、これが悲劇の始まりでした・・・!

 

中医学では消化管機能のことを脾(ひ)と呼びますが、脾は湿気がと〜っても苦手で梅雨になって湿度が高くなると上手く働けなってしまうのです。

もともと胃腸の働きが正常であれば大きなダメージになりにくいですが、今回のような場合はダメージが大きくなります。

その結果、下痢になることが増えて、ますます疲れやすくなってしまいました。

この方の場合、まず下痢を止めること。
そして、胃腸を元気にして湿気に負けない疲れにくい体作りをしました。

漢方薬の服用と生活・食養生を行って頂いたところ、2週間程度で便は正常な状態に戻りました。そして2ヶ月後には以前よりも起床が楽になり、疲労や日中の眠気についても改善したとのお話でした。

その後も食事内容や仕事の状況によって疲れ・胃腸の不調が出ることは時々ありました(人間、生きていたら不摂生してしまうこともありますよね、うん、人間だもの。)しかし相談を通して調子が悪くなるポイントをご本人も次第に自覚するようになり、食事や生活を見直すうちに、ご自身でだいぶ体調を整えられるようになりました。

自分の体の弱さを知って、ケアできるようになる。素敵なことですね。

成城漢方たまり 谷澤瑛美